トキオとカケル、それにユキは幼馴染で大の仲良し。三人はそれぞれに未来の夢を抱く。隕石に夢中なカケルは鉱物学者に、トキオはそんなカケルを乗せるロケットを開発する宇宙航空学者に、そしてユキは世界的なバレリーナになって白鳥の湖を舞うことを。彼らは約束する、それぞれの夢をきっと叶えることを、そしていつまでも一緒に大切な友達でいることを。

やがて三人は大人になり、トキオとカケルはそれぞれの夢を叶えた。だが、ユキは病に倒れ、バレリーナになる夢をあきらめざるを得なくなる。カケルはそんなユキを支えるために彼女と結婚する。だが、ユキの病や二人の結婚の真意を知らないトキオは、夢をあきらめたユキと、そんなユキに寄り添おうとするカケルに裏切られたと感じ、絶対に崩れることがないと信じていた三人の関係が揺らぎ始める。

トキオは、カケルと共に宇宙開発の事業に邁進したいがために、無謀な投資を募り、怪しげな投資家に騙されてしまう。荒れる気持ちを思わずカケルにぶつけてしまうトキオだが、カケルもまたそんなトキオに怒りをぶつける。お前が成功に目がくらんでいる間に、ユキが亡くなったのだ、と。動揺するトキオを突き放し、立ち去るカケル。だが、その直後、カケルまでもが事故で命を失ってしまう。

カケルを殺したのは自分だという罪の意識に苛まれるトキオ。自暴自棄になった彼は、フラリと列車のホームから飛び込んでしまう……。

……と、気づくとトキオは銀河を走る鉄道に乗っていた。かたわらには、なんとカケルが笑っている。

「行こう、トキオ、銀河の旅へ!」

カケルに誘われるまま、トキオは光輝く銀河へと旅立つ。終着駅であるサウザンクロス、十字星を目指して……!

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