衣裳デザイナーからの
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光源氏髙橋大輔
- 素材
- シルク、銀糸、金箔銀箔、染料、他
- 技法
- 絞り染め、銀糸縫い取り、他
- コメント
- “雲隠れにし夜半の月かな”
つかむことのできない儚い月の光のごとく、憂いある源氏の心中を表現することを心がけました。
シルクの変わり織りに絞り染めを施し、肩にのぞく月の光をあらわし、青と墨色にぼかし染をしたシルク生地に銀糸で装飾、シルクオーガンジーの薄雲を所々に装飾し、墨染めの夜天のごとく表現しています。細く引かれた金箔、銀箔は雲の極みに現る月の繊細な光をあらわしています。 - 源氏烏帽子装飾
コメント - 衣裳と同じ雲の極みの月あかりの表現を銀糸、箔を使用してほどこされています。
朱雀君(後の朱雀帝)ステファン・ランビエル
- 素材
- シルク、シルクオーガンジー、金糸、染料、金箔、和紙、他
- 技法
- 絞り染め、金糸縫い取り、シルクデコレーション
- コメント
- “月の光は太陽にはかなわぬのだ”
劇中の源氏の言葉にあるように、源氏を月とすれば、朱雀帝はまさしく太陽のごとく輝く帝の象徴であり、羽ばたく鳳凰は朱雀帝の強さと高貴さをイメージして創作しました。
反面にある彼の運命との深い悲しみと激しい心情をを黒の闇と炎の赤のであらわしています。
天照す太陽と鳳凰の羽根を絞り染めで黒と白、赤に絞り分けて柄を表現しています。その上に立体的な羽根をシルクのモチーフでデコレーションし、舞うと揺れ動く金糸を施しています。これは母である弘徽殿にも同じ表現を配しております。 - 朱雀帝烏帽子装飾
素材 - 和紙、金糸
- コメント
- 衣裳と同じ雲の極みの月あかりの表現を銀糸、箔を使用してほどこされています。
弘徽殿女御荒川静香
- 素材
- PEジャガード、シルク、クメールシルク、金糸、他
- 技法
- デジタルプリント、箔加工、金房
- コメント
- 一見美しく見える金襴の豪華な打掛の柄には蝶のように見えて毒蛾であったり、とげのある薔薇や、猛毒を持つトリカブトが描かれています。肩には蓮の花がほどこされ、あたかも天上人のようであるかの佇まいを表現しています。打掛を取ると黒い衣裳が現れ、舞とともに翻る袖の黒い羽根は弘徽殿の激しいまでの光源氏への憎悪を表しています。
- 弘徽殿女御前冠
素材 - 和紙、金糸
- コメント
- アールデコ調にかたどられた美しい毒蛾をモチーフにした透かし細工です。流線美あふれ、美しい弘徽殿のイメージをより引き立てるデザインとしました。
松浦柚希礼音
- 素材
- PE、シルク、皮革
- 技法
- デジタルプリント、絞り染め、染色、革細工
- コメント
- 海賊達をオリジナルの民族柄で表現しました。
松浦は海賊の長らしく大胆で力強い大きな打掛を纏い、革細工などで野性的に仕上げました。
所々に女性らしさが見えるような優しい表現を配しました。
藤壺宮平原綾香
- 素材
- PE、オーガンジー、金糸
- 技法
- デジタルプリント、金糸縫い取り、他
- コメント
- 藤の花の柄を大きくあしらい、優しい色調の藤色にまとめ、藤壺の持つイメージのままに仕上げました。十二単は洋装の形を取っており、上衣は透けた藤の花のモチーフを所々ちりばめ、スカートには生地をふんだんに使い氷上で動くたびに緑のひだが揺れ色の重なりが「美しく見えるよう心掛けました。裾に向かって扇状に広がるたれの3セットで構成された斬新な平安十二単の特徴的なデザインです。
- 藤壺冠
素材 - 和紙、金糸、他
- コメント
- 藤の花をモチーフにした透かし細工の美しい冠です。和紙を使用し軽く仕上げています。ゆれる花びらの細工がやさしい女性を印象付けています。
頭中将福士誠治
- コメント
- 鮮やかなグリーンが目を引く衣裳です。クメールシルクのシャンブレー生地を使用しており、縦と横の色の違う糸が織りなすことでオーロラの光沢が作られています。葵柄は金箔で描かれており、高貴でありながら優しさのある人物像を表しました。
- 頭中将烏帽子
技法 - 金箔
- コメント
- 着物と同じ柄を配しました。
長道波岡一喜
- 素材
- PE、その他
- コメント
- 弘徽殿の従順な側近であり、常に光源氏とその周りを亡き者にしようと企てる策略家であることから、裏にはその心が透けて見える赤の生地を施しています。
- 長道烏帽子
素材 - 和紙、シルク紗
- コメント
- この時代の武官に見られる老懸(おいかけ)のついた冠をモダン風にアレンジしています。
紫の上ユリア・リプニツカヤ
- 素材
- シルク紗、羽二重、シルクジャガード、他
- コメント
- 蘇芳色を基調とし、一段ごとに染め分け、淡いグラデーションになるよう配しており、十二単をアレンジしたデザインとなっております。袖とスカート部分には花びらをかたどった金箔を施しております。すべての部分グラデーションを施しており、動きが美しく見えるよう配慮しました。
- 紫の上髪飾り
素材 - 和紙、染料、ワイヤー、他
- コメント
- 和紙を使用しており、少しずつ異なった色で染色しており大変繊細な表現になっております。
朧月夜鈴木明子
- 素材
- シルクオーガン、羽二重、PE、他
- コメント
- 霞がかった月夜の如く淡い黄色と暗くなっていく空の色を表現した衣装です。 デザインは円形をイメージし、淡く儚げな朧月夜の心情を表しています。すべての部分にぼかし染めを施し、シルクオーガンジーの打掛は羽衣の如く見えるよう、氷上で美しく舞った時のイメージを最も意識して製作しました。
- 朧月夜冠
素材 - 和紙、金糸、ビーズ
- コメント
- 月のモチーフを透かし彫り風にデザインしました。
陰陽師織田信成
- 素材
- PE、シルク、他
- 技法
- 銀箔加工
- コメント
- 陰陽太極図をモチーフにデザイン化し、銀箔で表現しました。弘徽殿の配下にある関係の人物は黒を基調としたカラーでまとめられています。
- 陰陽師マスク
技法 - アクリル
- コメント
- 道化師を装うキャラクターであることから、マスクは和調の道化師柄をデザインしました。
咲風村上佳菜子
- 素材
- PE、シルクイカット、皮革
- 技法
- デジタルプリント、染色、革細工
- コメント
- 松浦の側にいて巫女のような役割もあるという設定でしたので、強い精神性とシャーマンの併せ持つイメージで製作しました。形は歌舞伎に見られる片肌脱ぎをアレンジしたデザインとなっています。民族柄はよくみるとイルカをイメージしたモチーフが隠れており、シルクイカットやインドサリーなど可愛らしさを表現した素材選びを目指しました。
桐壺帝西岡德馬
- 素材
- PE、ウレタン、金箔、他
- 技法
- デジタルプリント、金箔加工、他
- コメント
- 天の上から全てを包み込むような帝の大きな存在感を柔らかな抽象的な龍の表現で描いた着物です。
力強い金属で作られたような鎧は男性の胸像を表しています。襟は金と黒の扇形をかたどり、よりシャープでスタイリッシュなデザインを心がけました。 - 桐壺帝龍烏帽子
素材 - 和紙、金糸
- コメント
- 天をつかさどるにふさわしい龍の装飾をほどこしています。和紙を使って細かな鱗まで表現しています。